急な病気やケガの入院費で家計が圧迫される。どれだけ入院費がかかるのかわからないから不安。そんな理由でとりあえず民間の医療保険に加入している方もいるのではないでしょうか?
私の妻は精神病で3ヵ月間、入院しました。しかし、民間の医療保険に加入していませんでしたので、自費で入院費を用意しました。当時は、高額療養費制度の知識があまりなく、入院費がいくらになるのか不安でした。
そこで、今回はそんな不安をお持ちの方に実際に入院費はいくらだったのか。そして、民間の医療保険に加入していない場合、家計にどんな影響を及ぼしたのかを紹介します。
医療保険の加入を検討するときの参考にしてもらえれば幸いです。
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医療保険に入っていなくても問題なし
結論からいうと、我が家の場合、民間の医療保険に入っていなくても問題ありませんでした。
理由は次のとおりです。
- 高額療養費制度(限度額適用認定証)で限度額以上の医療費がかからないから
- 貯蓄があったから
- 各種手当金が支給されているから
- 妻が再入院しなかったから
入院したらいくらかかるのか?
3ヵ月間の入院費が実際にいくらだったのか紹介します。
総額:361,845円
です!
いかがですか?私は月に20万円ほど支払わなければならないと考えていましたが、それほどかかりませんでした。
総額には保険適用される食事代、保険適用されない洗濯代やオムツ代等も全て含んでいます。
民間の医療保険でカバーできるのか?
ちなみに民間の医療保険に加入していた場合、どれくらいもらえたのでしょう?
価格.comの終身医療保険の人気ランキング上位にある保険プランでシミュレーションしてみました。
保険内容
- 月払保険料:1,179円
保障内容(抜粋)
- 入院給付金:5,000円
- 1回の入院の支払限度日数:60日
給付額:5,000円×60日=300,000円
1回の入院の支払限度日数を120日に変更できるものの、一般的な入院日数の平均が32.3日であることを考慮すると、60日のプランを選択する人が多いです。したがって、上記のプランでは60日でシミュレーションしました。その場合、3ヵ月の入院でも2ヶ月分の給付金しか得られません。
このような条件で医療保険でカバーできたのでしょうか?
300,000円(保険給付金)− 361,845円(入院費)=−61,845円
以上のようにやや足りないといった結果となりました。精神病の場合、入院期間が60日間を超える長期になりやすい傾向があるため、支払限度日数を超えてしまうことが大きな要因です。
月々の保険料の支払いを考慮しても、ほとんど貯蓄がないという理由で保険に加入する人にとっては、6万円の支出は大きいです。
貯蓄と各種手当金でカバー
貯蓄があれば何とか乗り越えられます。さらに言えば、育児休業給付金や傷病手当金もあるので、それほど影響はありませんでした。
育児休業給付金や傷病手当金の支給額は、過去の記事をご参照ください。
精神病ならではの事情
精神病は入退院を繰り返すことが多いので、60日以内の入院を何度もすれば結果が変わってくるでしょう。
とはいっても、発症後は完治してしばらく期間が経たないと保険に入れないので、結果論でしかありません。
家計への影響は?
妻は現在のところ、再入院しないで過ごせているので、通院での医療費が月に1,000〜2,000円だけです。したがって、家計への影響もほとんどありません。
まとめ
精神病の入院費は、高額療養費制度のおかげで月に10万円くらいに抑えられます。
民間の医療保険では、給付額の算定基礎になる入院日数よりも実際の入院日数が多くなると、給付額で入院費をカバーできなくなることがわかりました。
我が家は、貯蓄や育児休業給付金、傷病手当金で乗り越えることができました。
民間の医療保険に加入する際の参考になれば嬉しいです!