精神病の妻を家に残し、育休から職場復帰できた理由

親指を立てるエプロン姿の保育士

妻が精神病で入院したため、次女ちゃんの世話や諸々の理由で育休を取得した私。

その間に、妻が退院し、長女ちゃんが小学校に入学しました。そして次女ちゃんが2才になるため育休が終了します。2021年1月〜2022年7月までの実に約1年6ヵ月にも及ぶ育休生活でした。

職場復帰できた理由をまとめましたので紹介します。

  • 妻の状態が安定してきたから
  • 家計の問題
  • 職場からの理解
  • 子どもを保育園に預けられたから

順番に解説します。

妻の状態が安定してきたから

退院当初に比べ、不安定で泣くこともほとんどなくなりました。服薬もしっかりできていて、病気への理解や受け入れができています。

家事に関しては、炊事を積極的にこなすなど以前の状態に戻りつつあります。

育児にも参加するようになり、たまに次女ちゃんを公園に連れていくこともできるようになりました。

しかし、仕事に関しては不安です。妻は職場復帰を望んでいましたが、主治医や私、訪問看護ステーションの方は反対でした。退院してから1年半しか経過していません。仕事ができるくらいに回復するのは、数年かかるだろうという判断です。

突然の退職

一方、妻の職場については、育休と病気休暇の期限が満了となったため2022年5月で妻が退職となりました。新卒からずっと勤めてきた会社を本人が望まないかたちで退職になった無念さは計り知れません。

その時は妻もかなり気分が落ち込んでいましたが、妻の職場の人事担当からは「いつでも戻ってきてね。週に1日からでも大丈夫だからね」と言ってもらって、相当、安心した様子でした。しばらくすると妻は、「好きなことをやってみようかな。カフェでバイトでもしようかな。」とか前向きな言葉が出たので、私も安心しました。ただし、前述のように、仕事に就くことに関しては慎重になるよう話をしました。

妻自身が仕事ができるかもしれないと思うくらいに安定してきている状態でした。

家計の問題

現実的な理由です。我が家の収入源は、私の育児休業給付金のみです。そして、次女ちゃんが2才になった時点で育休と同時に給付金も終了します。

妻の育児休業給付金は、次女ちゃんが1才時点で給付が終わり、傷病手当金は、働けない状態になってから1年6ヵ月が経過した2022年7月に給付が終わります。

収入源を確保する意味でも、私が職場復帰しなければならないという覚悟がありました。

加えて、妻の障害年金の申請を終えられたのも大きいです。障害年金の申請はとても大変なので、私の育休中に申請するというのが目標でした。妻をサポートして何とか申請まで至れたことで、ほっとしました。問題なく申請が通れば、収入源としても増えるので安心です。

職場からの理解

妻が入院し、最初の育休を申請するときに職場の方々はサポートしてくれました。上司から育休について「希望するだけの期間を取ってもらって構わない」と言ってもらえたことで、育休中は、職場のことをほとんど考えずに家のことに集中できました。

突然の異動

そんな中、育休中に異例の人事異動で他の部署に配属になりました。新しい職場は、知人がいるもののやったことのない業務内容でした。とは言っても、育休中なので生活に影響はありません。

とにかく何も知らない(自分のデスクがどこにあるのかもわからない)ので、私がいないことで職場に影響があるのか?私が職場復帰しても役に立てるのか?たぶん戦力にはならないだろうと考え、ノビノビと育休できていました。

しかし、管理職の上司から復帰を望んでいるとの一報があり、具体的に職場復帰のプランを考えます。

職場の制度として、部分休業と休憩時間の短縮がありました。これらをフルで利用すると15時に退勤できます。すると次女ちゃんを保育園に送り迎えするのが私1人でもできることがわかりました。

早速、そのことを上司に伝えると、問題ないと言ってもらえたので、次女ちゃんを保育園に入れることが次の目標になりました。

子どもを保育園に預けられたから

次女ちゃんの誕生月である8月に保育園に入れるべく、保活(認可保育園への入園活動)を始めました。

年度の途中で子どもを保育園に入れるのが難しい地域があります。長女ちゃんのとき(約7年前)は、私が住んでいる地域でも待機児童がたくさんいたので、0才の4月から保育園に入れられないと翌年の4月まで待たされることが一般的でした。

ただ、現在の役所のホームページにある保育園の空き状況を見ると、ちらほら空きがあり、年度途中でも難しくなさそうです。

ここで、妻が入院前に子ども家庭センターの方が我が家に訪問したときに、「次女ちゃんを緊急的に保育園に入れることができます」と言っていたことを思い出します。

念のため、センターに問い合わせたところ、「今はそのようなサポートができない」との返事でした。我が家は、状況が改善してサポートの対象外になったようです。少し嬉しいものの、とある疑問が生じました。

退職の危機!?

次女ちゃんを保育園に入れられず、私の育休の期限である2年を過ぎてしまったら、私は休職や退職になってしまうのは?やばいのでは?

センターの方に聞いてみたところ、「保育園の申込書に希望園をたくさん書いてください」とのアドバイスがありました。

そのアドバイスに従い、次女ちゃんの毎日の送迎を私1人で現実的にできそうな保育園(公立、私立、こども園、小規模保育園も含む)を第13希望まで記載しました。なお、申込書には第8希望までしか欄がありませんでしたので、第9希望以下は別紙として添付しました。

対策した甲斐もあり、見事に第10希望の認可小規模保育園に8月から入れることになりました。この保育園は、この年の4月に開園したばかりで、定員に空きがあったのが幸運でした。自宅と最寄駅の間にあるので、通勤の途中に送迎できるのもありがたいポイントでした。

長女ちゃんは?

ところで、長女ちゃんはというと、小学2年生になりました。学校にも慣れ、放課後きっずクラブ(放課後に学校内で遊べる場所)に参加してから帰ります。

すると、私が次女ちゃんをお迎えして帰宅する時間と長女ちゃんの帰宅時間がほぼ同じになります。妻以外の家族が同時に帰宅するなら妻に育児の負担をかけなくてすみます。

こうして、新しい体制での生活がスタートしたのでした。

まとめ

以上のように、妻の病状の向上、職場の理解、子どもの保育園の入園ができたことにより、私の職場復帰ができました。自分1人の力ではここまで来れなかったので、家族や周囲の方、この社会を支える全ての方々に感謝です。ありがとうございました!

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