訪問看護ステーションを利用するための手順とは?

会話する二人の女性

妻の状態を1人では抱えきれないと考えた私は、病院のソーシャルワーカーさんに相談してみました。すると、精神科訪問看護を利用してはどうかとアドバイスがありました。

精神科訪問看護とは?

訪問看護は、主に身体的なケアを在宅で行うのに対し、精神科訪問介護は、精神病患者の心のケアを在宅で行います。どちらも看護師などの医療の専門家が主治医と連携をとって実施されます。サービスを提供する事業者を精神科訪問看護ステーションと呼びます。

利用の手順は?

利用の具体的な手順は次のとおりです。

  • 精神科訪問看護ステーションを選ぶ
  • 精神科訪問看護ステーションへの連絡
  • 精神科訪問看護指示書を取得
  • 訪問看護ステーションの方と面談
  • 利用開始

順番に説明します。

精神科訪問看護ステーションを選ぶ

私たちの場合は、病院のソーシャルワーカーさんの紹介です。私たちが住んでいる地域と事業者の実績で選んでもらいました。

訪問看護ステーションが専門や得意とする分野があるので、自分で探す場合でも、主治医や看護師、ソーシャルワーカー、保健センターの保健師さん等と相談しながら選んだ方が良いでしょう。

精神科訪問看護ステーションへの連絡

ステーションに利用したいことを伝え、訪問できるスタッフさんの空きがあるか確認します。その他、通院している病院名や症状、患者の情報を伝えます。

事前に病院のソーシャルワーカーさんがステーションに連絡してくれていたので、スムーズでした。

精神科訪問看護指示書を取得

精神科訪問看護指示書は、主治医が作成する書類です。内容は、訪問看護ステーションに向けて患者の基本情報や症状、治療の方針等です。指示書を訪問看護ステーションが受け取ることにより、主治医と訪問看護ステーションが連携を取り、患者に合わせたサービスが提供されることになります。訪問看護ステーションは、指示書がないとサービスを提供できません。

したがって、訪問看護を受けることについて主治医の同意が必須になりますので、訪問看護ステーション選びの段階から病院に相談するのが良いでしょう。主治医に相談なく、訪問看護を利用できないことに注意しましょう。

私たちの場合は、病院と訪問看護ステーションの間で直接やり取りしてもらいましたので、実物の指示書を手にすることはありませんでした。

訪問看護ステーションの方と面談

訪問看護ステーションの責任者の方と実際に訪問する看護師さんが自宅に来て、妻も含めて面談します。

お互いの挨拶や利用時間、曜日、料金の説明があります。その中で、訪問看護での記録を訪問看護ステーションが主治医に伝えて、連携をとることも確認しました。

また、妻の緊急時にも電話対応と、場合によっては駆けつけてくれるサービスの説明もありました。私1人ではなく、訪問看護ステーションの方と一緒に妻を支えていくと思うと、とても心強かったです。

一方で、注意点としては、スタッフさんの移動手段が車の場合、コインパーキング代がかかることです。我が家の場合は、家に駐車スペースがあるのでかかりませんでした。

利用開始

指定の曜日と時間に訪問看護ステーションの看護師さんが訪問します。妻の場合は、週に1回、40分間の利用です。このときに私は同席しません。

私がいると、妻が看護師に話したいことが話せなくなってしまうためです。面談時に注意事項として、私が訪問看護に同席しないことを伝えられました。看護師さんが自宅に入るのと同時に私と次女ちゃんは散歩に出かけます。

訪問看護の効果

こうして訪問看護を利用して妻にも私にも良い効果がありました。

妻は、私以外の人と話ができて気分転換できました。訪問してくれる看護師さんが若い女性で妻が話しやすいのも良かった点です。ちなみに、訪問看護で何を話したかは私は聞きません。妻が話してくれるときだけ、触れます。

私は、自分以外にも妻を受け止めてくれる人ができたことで少しだけ肩の荷がおりたのです。

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